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女性誌『エクラ』(集英社)での連載当時の誌面。長沢芦雪『龍図』(無量寺・串本応挙芦雪館)の回と、円空『十一面観音菩薩像及び善女龍王像・善財童子像』(洞戸円空記念館)の回。雑誌発売時にピンポイントで見られる「この一点」を47都道府県分、続けて探すのはなかなか骨が折れたとか
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無量寺と同じ和歌山県東牟婁郡串本町にある、国の名勝、天然記念物の「橋杭岩」。約850mにわたり大小40余りの杭のような形の岩が立ち並ぶ。弘法大師が一夜にして作ったという伝説も残る。写真は、山下氏、井浦氏が定宿にしているという高台のホテルから。夜明けの景色が絶景とのこと(写真/井浦新氏提供)
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兵庫県の日本海側、香美町香住にある大乗寺の「猿の間」 。長沢芦雪の『群猿図』が収められる。みずみずしい筆致で描かれた猿たちは、ユーモラスな表情を浮かべ、とても人間じみている(※10/16~2024年4/10まで特別展出品のため、大乗寺での観覧不可)
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岐阜県関市の洞戸円空記念館が誇る一木三尊像のうち、『善財童子像』(撮影/長谷川公茂、円空上人の心を伝える会『高賀神社の円空仏』より)。木を鉈で断ち割った荒々しい質感が、細身の像の垂直性を際立たせ、円空仏独特の表現となっている
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高知県香南市赤岡で、毎年7月に開かれる「土佐赤岡絵金祭り」。山下氏はかつてここを現代美術家の天明屋尚氏と訪れた。この祭りでは絵金の屏風23点が商店街の軒先に並べられ、凄惨な仇討ちなど芝居の名場面を描いた屏風が蠟燭の灯りで妖しく夕闇に浮かぶ(写真/山下裕二氏提供)
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縄文王国・山梨の釈迦堂遺跡博物館。笛吹市の釈迦堂では、全国の出土数の約7%を占める1100以上もの土偶が見つかっている。土偶の欠片がずらりと並ぶ展示ケースは圧巻だ(写真/井浦新氏提供)
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茅野市尖石縄文考古館で見ることのできる2体の国宝土偶。左は、山下氏が長野県の「この一点」に挙げた『土偶』(仮面の女神)。右は『土偶』(縄文のビーナス)。現在、「縄文のビーナス」は貸し出し中で、再び2体が揃うのは10月中旬以降
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鹿児島県本土から南西に約380km離れた、奄美大島にある田中一村記念美術館。一村の作品を、東京・千葉在住時代から奄美大島移住後まで、季節ごとに入れ替えながら展示する。独特の形の展示棟は、食物を貯蔵する「高倉」を模したもの(画像提供/奄美パーク・田中一村記念美術館)
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『日本美術・この一点への旅』