十数年前から「寝取られ」を撮り続ける第一人者
“寝取られ”(あるいはNTR)というジャンルがアダルトビデオ業界で確立されてから、まだ日は浅い。その昔は変態の所業と認識され、ニッチなジャンルとしてひっそりと息づいていたが、気がつけば広く浸透している。なぜここまで成熟したのか。
「20年前は女子高生モノが人気でしたが、業界の規制が厳しくなって、際どいモノが出せなくなったんです。そこで各メーカーが人妻モノに注力する中で、人気を拡大したのが“寝取られ”だったんです」
そう語るのは、AVメーカー「ゴーゴーズ」で監督を務める唐木竹史。寝取られモノがまだ珍しかった十数年前から作品を撮り続けるこのジャンルの第一人者だ。
そもそも寝取られとは、自分のパートナーがほかの相手と性行為をする状況に興奮を覚える性癖を指す。他者と性行為に及び、快楽に身を委ねるパートナーを見て、胸を引き裂かれるような苦しみと同時に興奮を覚えるのだ。
唐木はなぜ業界に先駆け、寝取られモノを撮り始めたのか。