日本、避妊法の選択肢が少なすぎる説

「避妊方法と言われて思い浮かぶのは?」と聞かれて、ほとんどの人が思い浮かべるのがコンドームでしょう。そのほか低用量ピルや、最近ではミレーナ(子宮内に小さな避妊具を挿入することで着床を防ぐ避妊リング)を思い浮かべる人もいるかもしれません。

では、実際にコンドーム以外の避妊方法を使用している人は日本にどれくらいいるのでしょうか。
コンドームの次に認知度が高いと思われる低用量ピルでも、普及率はわずか3%。日本にピルが導入されて20年以上経ちますが、使用している方はまだまだ多いとは言えません。

コンドームは、避妊以外に性感染症予防にも効果的な唯一の方法であり、必要であることには間違いないでしょう。一方で、コンドームをするかどうかの決定権は多くの場合、男性に握られています。女性ができる避妊方法にピルやミレーナがあるといっても、コンドームに比べて金額的・身体的に負担が大きい部分もあります。

「自分の体を守れなかったら、それは自分の責任だ」と言うことは簡単ですが、もし、女性側が自分の体を守る方法を持ち合わせていなかったら? ピルのことは知っていても、体質の問題で飲むことができなかったら? パートナーと対等な関係を築けていなかったら?

世界では、あらゆる状況下の人にも手を差し伸べられた避妊アイテムが開発されています。中には「本当にそんなもので避妊できるの?」と思う驚きのアイテムも。

今回は、避妊方法の選択の拡充を目指して「#なんでないの」という言葉をスローガンに活動する福田和子氏監修の下、世界の避妊方法を紹介します。

※主に、日本では認可されていない避妊方法を紹介します。なお、記事内の避妊の成功率は、「choisirsacontraception」の避妊方法比較表を参考にしています。