いかに手数料を節約するか

“ほったらかし投資”の3つめのポイントは「手数料の節約」です。投資をするには商品を売買するときの手数料や、投資信託なら運用の対価としての報酬などの手数料がかかります。
これらの手数料は売買する証券会社や投資商品によって違います。しっかり調べて把握し、手数料を抑えるようにしましょう。

これら“ほったらかし投資”の3つのポイントを押さえた投資をするには、ぜひNISA(少額投資非課税制度)のつみたてNISAを活用しましょう。投資商品を売ったり、配当を得たりすると税金がかかりますが、NISAは証券会社など金融機関で開設したNISA口座をで売買した商品の税金がかからない、という制度です。

つみたてNISAは購入金額が年間40万円まで、つみたて期間は20年間まで税金がかかりません。ネット証券なら100円から投資することもできます。気をつけたいのは、NISAの制度を利用できるのは、どれでもよいわけではなく、金融庁の基準を満たした投資信託だけ。

金融機関によって扱っている投資信託は異なるので、じゅうぶん調べてNISA口座を開設する金融機関を選びましょう。

“ほったらかし投資”に向いているのは、株のほか債券もあります。債権とは、国や地方自治体、企業などが、資金調達のためにお金を借りたときに発行する証書のこと。

現在では電子化されペーパーレスですが。一般的に、発行者である国や企業の信用状況などに大きな変化がなければ、償還期限まで定期的に利息を受け取ることができ、満期償還時には額面金額が戻ってくるので、比較的リスクが低い投資といわれています。国内債券に分散投資する投資信託もあります。

比較的リスクが低い債券投資ですが、発行体や発行場所、通貨のどれかが外国の外国債はハイリスクなので、“ほったらかし投資”には向いていません。投資するなら、インデックスファンド(投資信託)に外国債を含んでいるものがあるので、やはりインデックスファンドで運用するのがいいと思います。