ソフトウェア・アップデートで購入後も進化

テスラは、ほぼ毎月のペースでソフトウェア・アップデートを配信している。地図やソフトウェアの更新などが行われ、細かい機能の向上や、ユーザーインターフェイスの見直しなどが加わる。

たとえば2022年12月に配信されたアップデートでは、電力消費の表示機能が向上し、今までは1%単位だった電力消費を0.1%単位で計算し、より効率のいい運転を促す機能が追加された。またラジオ局のロゴを表示できるようになったり、ナビゲーションの経路を複数から選べるようになった。

過去には、それまで用意されていなかった「方向指示器を操作した際に車両側面のカメラ画像を表示する」機能が追加され、さらにその後、その表示位置を3カ所から選べるようになった。追加した機能の使い勝手をさらに向上させるべく、絶えず見直しが行われている。

「モデルY」は最新モデルだが、タッチパネル上での機能や操作方法、設定におけるアルゴリズムの最適化などが今後もアップデートされていくだろう。長く乗る車だけに、購入後にも最新機能が利用できるようになる点は、オーナーとして非常にありがたい。

自動車業界全体で「ソフトウェアによる進化」が当たり前になるとはまだまだ言い難いが、「モデルY」は運転していて楽しい車、そして車にこだわりがない人ほどその快適さを享受できる1台だといえる。

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専用アプリ経由で、充電状況のリアルタイム確認や空調設定が可能。車内にはスマートフォンをワイヤレス充電できるスポットも用意
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取材・文/松村太郎
写真/黒田彰