一部の人からは絶対に認められない因果な車

先日、カーシェアサービスのAnyca(エニカ)を使い、Hyundai(かつての「ヒュンダイ」改め「ヒョンデ」=現代自動車)が、今年、日本の市場に投入したクロスオーバーSUV型のEV(電気自動車)・IONIQ
5(アイオニック 5)を借りて、乗り回してみた。

カーシェアしたIONIQ 5は、ひたすら“未来”な電気自動車だった_1
ユニークなランプデザインは「パラメトリックピクセル」というコンセプト
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その体験記を書こうと思っているのだが、車を返却してから数日間ずっと、どのようにまとめたらいいものかと迷っている。
世の中には、韓国企業であるHyundaiに偏見を持つ人が少なからず存在し、これまでIONIQ 5について書かれた記事のコメント欄には、一部の読者から寄せられた、本質から外れる異様なコメントが目立つからだ。

AnycaからもHyundaiからも1円ももらっておらず、嫌韓派でも韓流マニアでもない僕は、IONIC 5を褒めようが貶そうが構わないフラットな立場だ。
だが、こうした前置きをしなければ書き出せないのは、日本においてこの車にかけられている、面倒臭い呪縛のようなものが気になるからに違いない。
一度は撤退した日本市場に再チャレンジしようとしているHyundaiの前には、乗り越えなければならない大きな壁があるのだろう。

ともかく本題に入る。
IONIQ 5に乗った僕の感想を一言で表すと、「ついに本当の“未来”が来たんだな」というものだった。

カーシェアしたIONIQ 5は、ひたすら“未来”な電気自動車だった_2
IONIQ 5のロゴデザインも秀逸