レジェンド選手たちが激賞する3人の選手
またレジェンドたちも、こぞって日本代表に賛辞を述べている。スペイン戦では田中碧の決勝点に繋がった三笘薫のクロスが物議を醸し、明確な説明をしなかった審判に疑問を向ける識者が多かったものの(のちにFIFAが釈明)、初戦のドイツ戦の後においてはその戦いぶりが称えられた。
英放送局『ITV』で解説を務めたマンチェスター・ユナイテッドOBで元主将のロイ・キーンは、「(日本は)ガッツと欲望を持ち、恐れ知らずにプレーした。ふたつのゴールも素晴らしかった。(日本は勝利に)ふさわしい」と語った。
アーセナルOBで元イングランド代表のイアン・ライトは「同点ゴールを決めた堂安(律)を褒めないと。あれは簡単なものではない」と言い、元レンジャーズのアリー・マッコイストは「見事な交代策だった。三笘が左サイドで推進力を生み、浅野(拓磨)は元気いっぱいに駆け回った」と話した。
長年の目標である8強入りまであとひとつ。それが達成されれば、日本代表史上初の快挙だ。その前に立ちはだかるクロアチアとの一戦について、英ブックメーカー『William Hill』はクロアチアが有利と予想している(本稿執筆時点で日本の勝利は3.75倍、クロアチアの勝利は2.05倍)。
しかし、元イングランド代表のクリス・サットンは『BBC』で、延長戦の末に日本が2-1で勝利すると予想している。また英紙『Evening Standard』も「日本を侮ることはできない」として、日本の2-1での勝利を予想している。
さて、実際はどうなるか。
12月5日0時、運命のキックオフの笛が吹かれる。
取材・文/井川洋一