基本はドイツ戦の先発で勝負すべき
「いい守りがいい攻めを作る」
森保監督の信条だ。
GK権田がミス帳消しのスーパーセーブの連続で凌ぎ切った直後、71分に堂安律、75分に南野拓実を入れ、一気に形勢を変えた。
ドイツは勝戦気分でギアを落としたか、パワーダウン。入れ替わるように日本は猛攻に出て、同じく交代出場の三笘薫が左で起点を作った。そして75分、三笘、南野、堂安の流れで同点に追いついたのだ。
83分にも、板倉のロングパスに交代出場の浅野拓磨が追いつき、ゴール前に持ち込み、名手ノイアーのニア上を撃ち抜いた。後半途中までは泥臭さと辛抱と天運にかけた戦いだったが、残り20分で選手の創造性が出た必然の攻撃になり、逆転勝利を収めた。
それを踏まえて、コスタリカ戦を展望しよう。
まず、同じメンツで戦えるのかどうかは大きなポイントだ。ドイツ戦の消耗は甚大で、回避すべき選手が出てくるだろう。しかし、コスタリカ戦は決勝トーナメント進出に向けた大一番なのだから、基本はドイツ戦の先発で勝負すべきだ。
コスタリカはスペインに0−7で大敗したように、日本からすればドイツのように分が悪い相手ではない。能動的に戦える相手で、むしろ相手が5バックで「籠城」する形。名GKケイロル・ナバスがそびえる牙城を崩せるか。
中心に据えるべき選手は、ドイツ戦と同じ二人だ。