おいしいさつまいもの見分け方と保存方法
おいしいさつまいもの見分け方は、まずは品種名を確認してください。
最近は、スーパーでも品種名を併記することが増えてきましたし、段ボールごと陳列しているところや袋詰めになっている商品は、品種名が外装に書いてあることが多いです。
甘みが強くねっとりとした食感が好みであれば「べにはるか」「安納いも」「シルクスイート」などの品種を、ほくほくした食感が好みであれば「ベニアズマ」「鳴門金時」「五郎島金時」などを選ぶとよいでしょう。
自分の好みに合わせて選ぶのがポイントです。
個人的には、ほくほくした食感とねっとりした食感の中間の味わいが楽しめる「ひめあやか」を最近では推しています。
料理にもデザートにもおすすめです。
自分の好みの品種を選んだら、手に持って重さをチェック。
ずっしりとした重さがあり、細長いものよりふっくらしたさつまいものほうがおいしい傾向にあります。
焼きいもで食べるなら、大きいものだと調理しづらいので、直径5~6cmくらいで重さは200g前後がおすすめ。
また、太いひげ根(跡)が少ないもの、変色がなくきれいな肌をしているものを選びましょう。色が黒くなっているところは傷んでいて、苦みがあるので避けるように。
さつまいもは保存状態がよければ2カ月くらいはもちます。おいしさや食感を損なわないためにも正しく保存しましょう。
さつまいもの保存のポイントは温度と湿度です。
さつまいもにとって理想の温度は12~14度ですが、ご家庭だと室内の直射日光が当たらない、風通しがよく、適度に湿度のある場所においてください。
そして、さつまいもは寒さに弱い食材なので、冷蔵庫で保管するのはNG。
これからの季節は室内でも12度以下になることがあるので、1本ずつ新聞紙などでくるんで段ボール箱に入れて保存するようにしましょう。
濡れたまま放置するのもNGです。
濡れたさつまいもは表皮がはがれやすく、水分を吸収して腐りやすい状態になってしまいます。洗ったさつまいもはすぐに料理に使うか、水分をとり十分に乾かしてから保存するようにしてください。
さつまいもに芽が出てきたら早めに取り除いておくと、その後も美味しく食べられて保存性も保つことができます。
主食から、スイーツまで万能に使えて、栄養価が高く、おいしいだけでなく健康や美容にも効果が期待できるさつまいも。
さまざまな品種が店頭で販売されているので、自分の好みの品種を見つけていただき、さつまいもシーズンを楽しんでくださいね。
取材・文/百田なつき