一命を取り留め、一般病棟に移ることができた私は、「くも膜下出血を発症し職も失った。完全に人生の底をついた。あとは上がるだけだ!」と思っていました。
しかし、そんなことはありませんでした。更なる地獄が待ち受けていたのです。
地獄の始まりはお見舞いに来た母方の叔父の一言からでした。
「マーちゃん、札幌のどこで倒れたの?」
私は答えました。
「それが…よく憶えてないんですよー(ウソ)」
そこからお見舞いに来ていた親族総勢12名による「どこで倒れていたか推理合戦」が始まったのです。私は「絶対に倒れた場所バレたくない! バレるくらいなら死んだほうがマシ!」と思いました。
果たして、12人の優しい親族たちは真実に辿り着くのか!?
「どこで、くも膜下出血を発症したのか?」紅白お見舞い推理合戦/くも漫。(10)
半ニートのアラサー男が風俗店でくも膜下出血を発症……恥と死が隣り合わせの過酷すぎる闘病生活と、それを支える家族の絆を描く全国民必読、爆笑と感動の実録ドキュメント!
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