流行や話題を“ハーゲンダッツ流”に解釈

新商品を出して予想以上の反響があれば、小売・流通チェーンからの評価につながり、店頭での販促施策も行いやすくなる。

2021年7月には夏季限定の特別なストロベリーアイスクリーム「濃苺(こいちご)」、9月には華もちシリーズの「吟撰(ぎんせん)きなこ黒みつ」と「香ばしみたらし胡桃(くるみ)」を発売。シーズナル商品を立て続けに市場へ投入することで、ハーゲンダッツのプレゼンスをさらに高めることに成功した。

過去最高売上528億円を記録。「ハーゲンダッツ」が見せた価値観の変化への対応力_4
期間限定商品の“華もち”シリーズ

これら5つの新商品が空振りに終わらず、どれもユーザーの心を掴み、多くの購買につながったことが過去最高売上を達成した大きな理由だと言えるだろう。

今年度は前年比2%増の売上高536億円を目指しているハーゲンダッツだが、消費者に飽きられないために商品開発でどのような工夫を凝らしているのか。

「ふたつとないフレーバーの選定には、世の中の流行や話題を“ハーゲンダッツ流”に解釈し、どうしたらブランド想起をしてもらえるかを考えています。ネーミングやパッケージ、SNSでの打ち出し方などさまざまな要素があり、例えば2022年10月に出した『悪魔のささやき』の2品は、手に取らずにはいられない悪魔的な美味しさに着眼し、“病み付き”や“沼”といった言葉がはまるようなアイスクリームを具現化するのを目標に商品開発してきました。

過去最高売上528億円を記録。「ハーゲンダッツ」が見せた価値観の変化への対応力_5
新作“悪魔のささやき”シリーズ

発売前にTwitterキャンペーンでWebCMに出演する声優の名前を当てるプロモーションを実施し、その動画は2日で39万再生されるくらい反響がありました。そのおかげで、昨年の『華もち』シリーズの初動を上回る販売数を見せているような状況です」