宮司アナから渡されたバトンの行方
――4月に『S-PARK』のメインキャスターに就任されましたが、驚きと喜びどちらが大きかったですか?
報道にいた2年目に、スポーツコーナーを担当していたので「私がスポーツ? どこからそんな話が出たんだろう?」という驚きや疑問はありませんでしたが、メインというのは、正直驚愕の事実でした。顔には出なかったと思いますが、心の中では思い切り叫んでいました(笑)。
――メインというプレッシャーは、それほど大きい?
大きいです。メインとしての責任感は当然、持たなくてはなりませんが、それを考えるとプレッシャーにしかならないので、自分がどうにかしなくてはいけないと考えるのは、一旦、自分の中から消している感じです(笑)。
――前任が、10月から『Live Newsイット!』(月〜金午後3時45分)のメインキャスターを務める宮司愛海アナウンサー。就任から5カ月、渡されたバトンを今はどう受け止められていますか。
いえ、まだ完全にはバトンを渡され切っていないと思います。宮司さんには今もいろんな相談をしていますし、アドバイスももらっていて。そうやって話をしながら、少しずつバトンを渡されていくのだろうなという感じです。
――佐久間アナウンサーが、アナウンサーとして大事にされていることを教えてください。
全然かっこよくはないのですが、でしゃばらないことですね。スポーツを担当する上で大切なのは選手の想いや声なので、私が自分の思いを伝えすぎないように心がけています。
――他にも意識されていることはありますか?
幼い頃に母から教わった、その人の立場に立って考えることを大切にしています。
自分が今見えていることだけで判断すると「なんで、この人は理解してくれないんだろう?」と、ストレスだけが溜まっていくので、一度立ち止まってなぜその人はそういうふうに思うのか、その人の立場に立って考えてみなさいと。そうすれば違ったものが見えてくるからと教えてもらった言葉を大事にしています。