動物のために何かしたい人とがんばっている団体を繋げる
その後1年くらいかけて業界関係者に会ったり、勉強会に参加したりしてどのような仕組みにすべきか思案を続けた。
保護活動をしている団体にも何度か足を運んでいると、多くの団体では活動に必要な物資なども自身たちで持ち出しているケースが少なくないことがわかった。
「特に資金面は圧倒的に不足していて、保護に行ってもお金があればもっと救えるのに、現場で命の選別をするのはつらいというお話をよくお聞きし、胸がつぶれる思いでした」
西平氏は前職が情報誌のクリエイティブ担当だったので、初めは動物保護に関連する団体の情報プラットフォームを作ろうと考えていたが、保護活動はできないけれど、自分のように動物のために何かしたい、寄付したいという人と、資金に困っている団体を結び付けることで人もペットも救いたいという想いに変化したそう。
「そういったことをやりたいと言うと、『システム作りましょうか』という方や『一緒に活動しますよ』という方が名乗り出てくれて、4人で立ち上げたのが動物専門の寄付サイト『アニマル・ドネーション』です。
その当時は一般的に寄付といえば郵便振り込みが多かったと思いますが、私自身よく間違えることが多くて…。もっと誰でも簡単にできないかと思い、まだ少なかったオンラインで寄付できる仕組みを導入することにしたんです」