社会性があるユニークなスポーツ
代表メンバーはそれぞれ、子供の頃から水泳をやってきた過去がある。ライフセービングに打ち込むようになった理由やタイミングはさまざまだが、その魅力については「がんばる意味がある」と口を揃える。過酷なトレーニングを積み、勝利を目指す先には、いつか救える誰かの命があるかもしれないからだ。
「スポーツでありながら、社会性があるところが一番ユニークなポイントだと思います。僕自身、泳いだり、波に乗ったりすることが楽しくて競技を続けていましたが、実際にライフセーバーとして浜に立つと、どうしても事故が起こることもある。そういう現場に直面すると、活動する意味があるなと、強く感じます。
僕たちの活動の母体である日本ライフセービング協会は、スポーツだけでなく救命や教育に関しても管轄しているし、その上の国際ライフセービング連盟は、国際オリンピック連盟(IOC)と世界保健機関(WHO)から承認を受けている。他のスポーツとは絶対的に違う部分だと思います」(上野)