社会性があるユニークなスポーツ

代表メンバーはそれぞれ、子供の頃から水泳をやってきた過去がある。ライフセービングに打ち込むようになった理由やタイミングはさまざまだが、その魅力については「がんばる意味がある」と口を揃える。過酷なトレーニングを積み、勝利を目指す先には、いつか救える誰かの命があるかもしれないからだ。

「スポーツでありながら、社会性があるところが一番ユニークなポイントだと思います。僕自身、泳いだり、波に乗ったりすることが楽しくて競技を続けていましたが、実際にライフセーバーとして浜に立つと、どうしても事故が起こることもある。そういう現場に直面すると、活動する意味があるなと、強く感じます。

僕たちの活動の母体である日本ライフセービング協会は、スポーツだけでなく救命や教育に関しても管轄しているし、その上の国際ライフセービング連盟は、国際オリンピック連盟(IOC)と世界保健機関(WHO)から承認を受けている。他のスポーツとは絶対的に違う部分だと思います」(上野)

選手人口はわずか1200人。それでも世界に挑む、ライフセービング日本代表の夢_4
キャプテンの上野凌選手は、7歳から地元のライフセービング・クラブに所属し、キャリア20年。「LWC」出場はこれが2度目となる。200mスーパーライフセーバーで「全日本プール選手権」4回の優勝経験を誇る
選手人口はわずか1200人。それでも世界に挑む、ライフセービング日本代表の夢_5
コロナ前はプロ選手として活動していた西山俊選手。「LWC」出場はこれが6回目のベテラン。2017年の「ワールドゲームズ」障害物リレーの優勝メンバー。「全日本ライフセービング選手権大会」のオーシャンマンで5回優勝(うち3連覇)している。自身のSNSやウェブサイトでは、活動を積極的に発信中
選手人口はわずか1200人。それでも世界に挑む、ライフセービング日本代表の夢_6
高校からライフセービング競技に打ち込んでいる園田俊選手。「LWC」出場は2度目。2018年の大会ではメドレーリレーで3位に。2018年「全日本ライフセービング選手権大会」のオーシャンマンで優勝している
選手人口はわずか1200人。それでも世界に挑む、ライフセービング日本代表の夢_7
「LWC」初出場となる繁田龍之介選手は、もともと競泳選手としてオリンピックを目指していた経歴の持ち主。社会人になってからライフセービングに転向。2021年、2022年の「全日本ライフセービング選手権大会」では、障害物スイム、レスキューメドレーで優勝した
選手人口はわずか1200人。それでも世界に挑む、ライフセービング日本代表の夢_8
嶋津俊也選手。2021年の「全日本ライフセービング学生選手権」では、ビーチスプリントで優勝
選手人口はわずか1200人。それでも世界に挑む、ライフセービング日本代表の夢_9
高須快晴選手。チーム最年少の、早稲田大学4年生。2021年の「全日本ライフセービング学生選手権」ではオーシャンマンで優勝した