スーパーカーからプロ野球、鉄道まで

「笑える話ばかりしてしまったけど、カッコいいのもあるんですよ。スーパーカーとか、野球チームとか」と話す、マツド・デラックスさん。次に見せてくれたのは……

昭和懐かしの「アルミ弁当箱」が、令和にお宝になっていた!_12
左はスーパーカーブームを牽引したカウンタックLP400のアルミ弁当箱

──おおっ、阪神ファンの私にはたまらないアルミ弁当箱ですね。それにしても「阪神タイガース承認済」の文字がこんな真正面に(笑)。

野球チームの弁当箱も、現在僕が見つけた限りでは5球団あります。巨人、阪神、広島、中日、あともう1つはどこだと思いますか?

──うーん、歴史の古い阪急ブレーブスとか……?

それが、クラウンライターライオンズなんです。西武ライオンズになる前に2年だけ存在した、福岡の球団です。

──よりによってそんな短命の球団が弁当箱に⁉

おもしろいですよね。でも、これはたぶん、各都市圏を網羅しているからなんだと思うんです。関東は巨人、関西なら阪神、中国地方は広島、東海は中日でしょ、そして九州にあったのがクラウンライター。

当時はまだ東北にはプロチームがなく日本ハムも北海道に行っていなかった。野球チームがある地域はこれがすべてだったんじゃないかな。もしかしたら、これから国鉄とか阪急とか、ほかのチームのアルミ弁当箱が見つかって、この説が否定されるかもしれませんけど(笑)。まぁ、それも含めてアルミ弁当箱の楽しさってことですよ。

昭和懐かしの「アルミ弁当箱」が、令和にお宝になっていた!_13
国鉄151系電車「こだま号」と0系新幹線。スーパーカーと同じく、速い乗り物への憧れは永遠!
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──最後にマツド・デラックスさんにとっての「アルミ弁当箱」とはなんなのでしょう。

僕はクルマとか漫画やアニメのサブカルチャー、あと野球とか、いろんなものが好きだったんですが、アルミ弁当箱を集めることでバラバラだった自分の興味や関心がひとつにまとまったような感じがします。

しかも、誰からも文句を言われないし、マウントも取られない。好き勝手にああだこうだと想像して、いろんなことを言える。いまの僕にとって、自由で楽しい、最高の趣味ですね。

──なるほど。貴重なお話、ありがとうございました!


取材・文/少年B 撮影/平山訓生