春2連覇と春夏連覇を同時達成。「最強世代」と呼ばれた2018年

2018年の大阪桐蔭は、二刀流で甲子園を沸かせた根尾昂(現・中日ドラゴンズ)や4番打者として活躍した藤原恭大(現・千葉ロッテマリーズ)がチームの中心となり「最強世代」と呼ばれた。

2012年も磐石な体制で優勝をしたが、この世代はプロ入り選手がなんと4人。根尾、藤原に加え、投手の柿木蓮(現・北海道日本ハムファイターズ)と横川凱(現・読売ジャイアンツ)もドラフト指名され、侍ジャパンU-18代表にも、柿木、根尾、藤原とキャッチャー小泉航平(現・NTT西日本)、サード中川卓也(現・早稲田大学)の5人が選出された。

2018年の大阪桐蔭メンバーのなかで、プロ入りをせずに進学した選手たちも活躍しているのを見ると、「最強世代」の名前にふさわしいチームだったことがわかる。
下記が戦績と選手の成績である。

・大阪桐蔭(2018年夏)大会戦績

決勝  :大阪桐蔭 13-2 金足農
準決勝 :大阪桐蔭 5-2 済美
準々決勝:大阪桐蔭 11-2 浦和学院
3回戦 :大阪桐蔭 3-1 高岡商
2回戦 :大阪桐蔭 10-4 沖学園
1回戦 :大阪桐蔭 3-1 作新学院

・大阪桐蔭(2018年夏)選手成績

打撃成績

7 宮崎仁斗 打率.435 1本塁打 5打点
9 青地斗舞 打率.400 0本塁打 4打点
5 中川卓也 打率.280 0本塁打 4打点
8 藤原恭大 打率.462 3本塁打 11打点
6 根尾昂 打率.429 3本塁打 5打点
3 石川瑞貴 打率.250 1本塁打 6打点
4 山田健太 打率.316 0本塁打 3打点
2 小泉航平 打率.263 0本塁打 1打点
1 柿木蓮 打率.000 0本塁打 0打点
チーム打率.328

投手成績

柿木蓮 36回 39奪三振 防御率1.00
根尾昂 13回 13奪三振 防御率4.15
横川凱 5回 9奪三振 防御率1.80
チーム防御率1.83

柿木・根尾・横川の3本柱は、左右のバランスもあり、全員プロ入りした投手陣だ。全員がかなりの実力があるので、非常にバランス良く投手運用ができていた。下記が投手陣のイニングと球数の内訳だ。

柿木漣
1回戦   9回105球
2回戦   1回24球
3回戦   4回66球
準々決勝 4回50球
準決勝    9回155球
決勝          9回112球

根尾昂
2回戦        8回119球
準々決勝   5回95球

横川凱
3回戦 5回78球

3回戦までは全投手先発させて大会中の調子を見た上で、結果的に柿木が準決勝と決勝は完投している。さらに各投手の登板間隔を、1〜2戦目は中6日、2〜3戦目は中2日にすることで、先発をローテーション化していた。

野手陣を見ても、根尾と中川は複数のポジションを守れるため、ユーティリティプレイヤーとして起用されていた。高校野球でありながら、先発投手のローテーション化や中心選手のユーティリティ化などプロ野球のような戦略を取り入れていたのである。どの高校よりも勝利しながら、選手マネジメントや戦略性も高いことを見ると、大阪桐蔭が常勝チームたる所以がわかる。