「行間なき時代」へ

漫画の世界では、あらゆることをダイレクトなセリフか、動作で示すことが主流になっています。『あしたのジョー』のラストに主人公が白い灰になるシーンがありますが、ああいう表現が成り立たなくなっているのです。「もうダメ、疲れ切った。死にそう」と言わせるか、本当に死なせるしかないということです。

すべてが国語力だけの問題ではないにせよ、リアルにおいても、芸術においても、「行間なき時代」が到来しているのかもしれません。

#2へつづく

文/石井光太

#2 子供が9歳までが勝負! 家庭でできる子供の国語力を伸ばす5つの方法
#3 開智日本橋学園中学が取り組む「国語力」を上げるための先進的な授業

『ルポ 誰が国語力を殺すのか』(文藝春秋)
石井光太
教員の8割が感じている「子供の国語力低下」が引き起こす深刻な問題_2
2022年7月27日
1760円(税込)
単行本 336ページ
ISBN:978-416391575-3
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