宮司愛海はめんどうくさい。真面目すぎるフジ新エースのプライベート_3

就活生へメッセージ「最後は自分を信じるしかない」

――その他にも、ありますか?

本を読むのが好きです。ジャンルは問わず、小説も読むし、ビジネス書も、ノンフィクションも読みます。本屋さんで、ジャケットを見て、“面白そう”と思ったものを買ってきて。いわゆるジャケ買いも多いですね。最近、感銘を受けたのが、『なぜ今、仏教なのか』という、仏教の教えから、自分の不安定な気持ちとどう向き合っていくのか、という本です。最近、さまざまな感情とどう向き合うかが自分の中で大きなテーマになっていて。偶然本屋さんで出会った本でしたが、とても参考になりました。

――こうして、いろいろお話を伺っていると、今まで抱いてきた宮司アナのイメージと、実際に会ってお話をお伺いしている宮司アナの間には、大きな溝があるような気がします。

そうでしょうか…。自分で言うのも変ですが、サバサバしていて、器用…というふうに見られがちで。本当は、めちゃめちゃ不器用だし、だらしないし…ダメなところの多い人間なんですけどね。それなのに、ちゃんとしているというイメージだけが先行してしまっているような気もしていて…。若干、苦しくなるときもあります。

――それでも、時間は待ってくれません。

はい。9月からメインキャスターを務める月―金の報道番組、『Live News イット!』へのカウントダウンは、もう始まっているんだなあと感じます。
週5で、3時間15分の生番組…正直にいうと、どうなるのか、経験がないので今はまだ想像がつかないです。

――バラエティ、スポーツ、報道…アナウンサーとしては、それぞれ、考え方や取り組み方、立ち位置は、違うものですか?

違いはあります。ただ……伝える内容は違いますが、それを作っている人たちの思いを丁寧に汲み、そのバトンを最後に託されるアンカーとして仕事をするという意味では、同じだと思います。
バラエティでは台本を書いた人の、スポーツは選手の、報道は起きたことを言葉にして伝える…そういう根本のところは、変わらないと思います。

――楽しみと怖さ、いまは、どっちが勝っていますか?

う〜ん。半々…と言いたいところですが…いや、でも、やっぱり、半々です。

――プレッシャーは?

毎日、感じています(苦笑)。
「てにをは」をひとつ間違えただけでも、そのニュースの原稿を書いた、書き手の思いが変わってしまうこともあるし、意味がまるで違ってしまうこともありますから…そこはすごく、プレッシャーです。

――それでも、最後はなんとかなるという気持ちもある?

どう…なんでしょう。
自分でもわからないというか…最後は自分を信じるしかない!と、自分に言い聞かせています。
突発的な何かが起きると、それぞれが情報収集に走り出す。そうやって集めてきた情報を最後に出すのが自分の役割だと思うと、自然に背中もシャンとして来て。
時間にすれば、わずか数分のニュースでも、そのひとつひとつに関わった人の思いを考えると、やれないじゃなくて、やらなきゃいけない。
無理です…なんて、言えないですよね。

――負けず嫌いの本領発揮ですね。

負けず嫌いというより、怖がりなんだと思います。
勉強して、調べ尽くして、資料をたくさん用意して。そこまでやらないと、とてもじゃないですが、その場に立てないです。

――最後に、いま、就活で頑張っている学生に、メッセージをお願いします。

今も、まだアナウンサーには向いていないんじゃないかと、密かに思っている私がいうのもなんですが(苦笑)。
就職活動をしているときは、その会社に入ることをゴールだと思いがちですが、そうじゃない。そこから先、自分がどういうことをしたいのか、どういう人になりたいのかまで思いを馳せて、就職活動ができたらきっと素敵な未来が待っていると思います。
自分なりの価値観を持ち、社会に対して開かれた感覚を持った社会人になってくださいね。

宮司愛海はめんどうくさい。真面目すぎるフジ新エースのプライベート_04
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取材・文/工藤晋 撮影/猪原悠