「勝利の舞」はコミュニケーションのために始めた

――田口投手は移籍2年目ですっかりチームのムードメーカー。田口流コニュケーション術も教えてほしいです!

それはけっこう言われますね。Twitterでチームメイトとの写真をツイートしたりすると、「そのコミュニケーション力がほしい」とか(笑)。

でもコミュニケーションって本当に自己アピールだと思います。それはビジネスの世界でも同じなんじゃないですか。僕が勝った試合の後にパフォーマンス(タモリのように観客の手拍子をリードする恒例行事。ファンからは「勝利の舞」と呼ばれる)をやるようになったのも、ヤクルトスワローズの田口麗斗という選手を覚えてもらいたくて始めましたし。

“仕事人”田口麗斗が明かす、スワローズ「鉄壁ブルペン」の秘密_6
勝利後、観客の拍手を誘導するパフォーマンス「勝利の舞」

――「勝利の舞」は自己アピールのひとつだった、と。

コミュニケーションってやっぱり難しいですけど、組織において自己PRは大事。それととにかく会話をする。自分のことを話せば相手も心を開いていろいろ話してくれるっていうのが僕の勝手な持論です。

――ありがとうございます。では最後に、早々にマジックも点灯していますが、今後の意気込みを。

マジックが点灯しましたけど、本当にまだまだ何もわからないし、意識はしていません。みんなもなるべく意識せずに目の前の1試合を必死に戦ってますが、これから必ず山は来る。ずっと出続けている先発投手や野手は本当にキツくなるので、そこは僕たち中継ぎ陣がサポートしていけたらと思います。

“仕事人”田口麗斗が明かす、スワローズ「鉄壁ブルペン」の秘密_7
試合前の遠投。右は主にリードした展開で8回を任される中継ぎエース、清水昇投手
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――そういえば、話題の「Yakult1000」、ヤクルトの選手は飲み放題なんですか?

クラブハウスにたくさん置いてありますよ。僕もクラブハウスでご飯を食べた後、1日1本飲んでます。

――まさかそれが好調の秘訣?

いや、それはわかんないです(笑)。

撮影/榊智朗