ライフワークバランスという言葉があるように、仕事もプライベートも両立させたいと考える人は多いはず。
しかし、自分のキャリアとプライベートを天秤にかけた時に、仕事をセーブするというのは、なかなか勇気のいる決断だ。
インタビューの前編で「子どもたちと過ごす時間を増やしたい」から働き方を変えたと話してくれたNON STYLEの石田明。後編では仕事と休みのバランスについて話を聞いた。
「ただ、休んでいる」にならないために“向き合う度”を上げた
――インタビューの前編でのお話を聞いて、思い切って休むことも大事だと改めて感じましたが、石田さんがよかったなと思うことを教えてください。
精神的にゆとりができたことが1番ですかね。
家族と一緒に過ごせる幸せな時間が確保されているので、幸福度が高いですし、仕事のほうも全部楽しめるようになりました。
――逆に課題に感じていることはあるのでしょうか?
家族に対しても、仕事に対しても、向き合う度を上げていかないとなと思いました。
自分が休んでいることを周囲に知られた上で、僕がネタを書いていない、テレビで活躍できていないとなったら、相方になにか言われるかもしれないですし、仕事も減るなと。これは家庭においても言えることで、家にいる時間は増えてるのに、何もしていなかったら「え? ただ休んでるだけ?」ってなりかねない。
だから、今の働き方をすると決めた時に気を引き締めなおしたんです。
――向き合う度を上げるために、意識されてることはありますか?
なるべく家では仕事をしないようにしています。
コロナ禍なのでオンラインでの仕事が入ることもあるのですが、基本は外でする。どうしても家でやらなきゃいけないことがあるときは、みんなが寝たあとや、いつもより朝1時間だけ早く起きてやると決めています。
僕が子どもたちの前でパソコンを開くのは、子どもたちがパソコンで絵を書きたいと言ったときだけです。