「言われたからやっただけなのに……」
こういうケースは、プロ野球だけではなく一般社会でもよく起こり得ることだろう。自分の意志に反して、人から言われたことをやらないといけない場面は、たくさんある。
自分の場合は「人から言われたからやった」という思いがあったために、失敗して自分の責任が問われた際に、「言われたからやっただけなのに……なぜ?」というネガティブな思考に陥ってしまった。人から言われたことであったとしても、本来持っていた考え方を崩さずに、自分のなかでしっかり納得したうえでやるという選択をすればよかったと思う。そうすれば自分で決めたことになるので、責任を問われても「仕方がない」と思えたのだろう。
言われたことをそのままやるのではなく、なぜそれをやるべきなのかを正しく理解し、それに伴う自分へのメリットとデメリットを把握したうえで選択することが重要だと思う。
時には、その場しのぎで受け入れるかもしれない。自分を無理やり納得させなければならないかもしれない。あるいは、自分の将来につながると信じてやってみようと思うかもしれない。
受け入れ方はそれぞれだとしても、常に最終的には自分が選択して物事を決定していれば、仮に受け入れがたい結果になったとしても、自分が選択したことだから……と考えられるのではないだろうか。
撮影/宮脇進