「ハンドルのあたりをカバーで隠している人は…」

では、見た目には普通の自転車と区別しにくい車両を、男性はどこで見分けているのか。

「ハンドルのあたりをカバーで隠している人は大体そうです。カバーの中にレバーか何かがあるんじゃないかと思います。夏場など、ハンドルカバーを使うような時期じゃないときも付けているので、逆にわかりやすいです」

実際、20時を過ぎたころ、店の周辺で取材を続ける記者の目の前に、ハンドルを大きなカバーで覆った1台の車両が停まった。

記者の前に停まった車両(撮影/集英社オンライン)
記者の前に停まった車両(撮影/集英社オンライン)

ターコイズブルーのフレームに凹凸の目立つ太いタイヤを履き、左右のハンドルには筒状のカバーが張り出している。ハンドルの中心部分には雨よけ付きのスマートフォンホルダーを備える一方、ミラーやナンバープレートは付いていない。車体には、一般的な電動アシスト自転車に搭載されているようなバッテリーは見当たらず、ハンドル付近から後輪上のボックスにかけて配線が延びていた。

商品を受け取った配達員が車両に戻ったところで、記者が「この自転車は、モーター?」と声をかけた。配達員は「は?」と反応すると、ペダルにほとんど足をかけないまま、人混みの間を蛇行するように駅前へと走り去った。

ほかにも、本来は電動アシスト機能のないマウンテンバイクに、モーターとみられる装置を取り付けた車両が見られた。商品を受け取った配達員は、ペダルを1~2回こいだだけで勢いよく走り出し、西口の商店街方面へと消えた。

ペダルをこぐことなく商店街に消えていった男(撮影/集英社オンライン)
ペダルをこぐことなく商店街に消えていった男(撮影/集英社オンライン)

ほかの外国人配達員は、こうした車両をどう見ているのか。記者が適法な電動機つき自転車を使うベトナム人の男性配達員に、違法モペットを見かけたことがあるか尋ねると、「知っている」と応じた。自身は無関係としながらも、「改造した車両を販売している外国人技術者がいるらしい」と話す。