配達員のなかで横行する違法モペット
「モペットでの配達は儲かるんですよ。自転車より速いし、本来は原付と同じルールを守らないといけないんですけど、実際は一方通行を逆走するし、歩道だって走りますから」
そう語るのは、フードデリバリー配達員で、配達員の視点からYouTubeチャンネル「オオハシーズ」を運営する大橋敦史さんだ。
モペットとは、ペダルを備えており一見自転車のようにも見えるが、エンジンやモーターの動力でも走行できる車両のこと。道路交通法上は、出力や排気量などに応じて原動機付自転車や自動車に分類され、公道を走るには運転免許が必要となる。ナンバープレートの取り付けや自賠責保険への加入、ヘルメットの着用なども義務付けられている。
このモペットは、車種によっては時速30~60kmほどのスピードが出る。以前は太いタイヤのものが多かったが、最近は自転車のハンドル部分を改造してスロットルを付けたものも見られ、自転車とモペットの見分けがつきにくくなっているという。
大橋さんは、配達現場で見かけるモペットの多くが、保安基準などを満たしていない違法な車両だと指摘する。
「私の印象では、配達員でモペットに乗っているのはほとんどが外国人。バイクを入手するのが難しいのでしょう。モペットはナンバープレートやバックミラーなどを取り付けて基準を満たせば合法ですが、配達で見かける95%ぐらいのモペットは違法モペットです。中でも、ロケットナウで違法モペットに乗っている人が多いです」
実際、集英社オンラインの取材班が10月、違法モペットの目撃情報が相次ぐ東京・蒲田駅周辺を訪れたところ、ナンバープレートのないモペットとみられる車両や、ペダルをほとんどこがずに走り去る配達員の姿を複数確認した。現場ではロケットナウの配達員も活動しており、配達員らが指摘する問題の一端が垣間見えた。













