「ものすごいスピードで追い抜かされることもあります」

「蒲田はモペット天国です」そう語るのは、複数のフードデリバリーサービスで配達を請け負う日本人男性だ。

モペットとは、ペダルを備えながら、モーターの力だけでも走行できる「ペダル付き電動バイク」のことだ。見た目が自転車に似ていても、法律上は原動機付自転車などに分類され、運転免許やナンバープレート、自賠責保険への加入、ヘルメットの着用などが必要となる。こうした条件を満たさずに公道を走行することは違法で、保安基準に適合しない車両などは「違法モペット」と呼ばれる。

10月某日、外国人配達員が頻繁に訪れるという蒲田駅前のハンバーガーチェーン店へ向かった。違法モペットを利用する配達員の姿も珍しくないという。

店の周辺では、バイクや原付も見かけられたが、最も多かったのは電動アシストつき自転車だった。レンタルの電動自転車で商品を受け取る配達員の姿もある。

蒲田駅(撮影/集英社オンライン)
蒲田駅(撮影/集英社オンライン)
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大手フードデリバリーサービスに登録する日本人配達員(50代・男性)は、配達現場で起きている不正行為を問題視する。

「最近、配達員のアカウントを他人に貸す名義貸しのような問題があったでしょ。大手なんかは(配達車両の)速度制限も厳しいですし、顔写真の認証もしなきゃいけないんですけど、一部のサービスはまだそのあたりの認証が全然甘いんで、外国人がごっそり流れてるはずです」

男性も、蒲田周辺で違法モペットに乗る配達員を見かけることが多いといい、「私が見た限り、外国人ばかりだった」と振り返る。

「ここ最近はちょっと減りましたけど、半年くらい前までは本当にそこらじゅう違法モペットが走ってましたよ。ママチャリみたいな見た目のものもありますけど、ほとんどペダルをこいでいないんです。速度制限を違法に解除しているように見える電動自転車もあります」

男性は、こうした電動自転車やモペットの危険な走行について、「ものすごいスピードで追い抜かされることもありますし、向こうから走ってくると危なくてしょうがないです」と語った。