「受託率が高いほど、1件当たりの単価も上がります」
なぜ、ロケットナウで違法モペットの利用が多いと指摘されているのか。大橋さんは、大手他社との管理体制の違いを挙げる。
「以前は大手フードデリバリーサービスでもモペットに乗っている配達員はいましたが、大手は顔認証システムを導入し、アカウントの不正利用対策を厳しくしました。登録されている顔写真と、これから配達する人の画像を照会し、別人であればアカウントを利用できなくする仕組みです。
しかし、ロケットナウは顔認証システムを現時点で導入しておらず、最初の登録者とこれから配達する人が別人でも、アカウントを使い回せるわけです。
また、大手の一部では、自転車で配達すると登録しているにもかかわらず、スピードが時速30kmを超えた場合に、本人に適正な使用をしているかを確認する自動検知システムを導入しています。スピード超過が繰り返されるとアカウントの利用停止措置を取っています。
ロケットナウではこうした自動検知システムも導入されておらず、モペットがバイク並みのスピードで走っています」
ロケットナウの別の配達員も、違法モペットの多さを実感しているという。運営側に通報しても状況が改善されず、同じ配達員を繰り返し見かけることがあると話す。
「違法モペットを見かけると後をついて行ってスピードを確認しますが、ほとんどの場合で時速30kmを超えています。その度に運営サイドに通報していますが、同じ配達員を翌日も見かけます。おそらく複数のアカウントを持って、複数人で運用しているのではないでしょうか」
この配達員は、ロケットナウの報酬制度も、アカウントの使い回しを助長しかねないと指摘する。
「ロケットナウは、報酬制度も大手他社とは異なります。配達の注文があったときに、配達員はそれを受託するか拒否するかを決められますが、ロケットナウでは受託率が高いほど、1件当たりの単価も上がります。
多くの配達員は自分が活動する範囲を決めていて、あまりに配達先が遠い案件は拒否することが多いです。その分、帰りが大変になるので。ただ、複数人で運用していると、遠い案件でも受託して帰りはオフラインにし、戻ってきたら別の人に代わって配達を再開することも可能です。
また、大手の一部ではアプリを開いてからの連続使用を12時間に制限していますが、ロケットナウにはこうした利用制限はありません。早朝からAさん、Bさん、Cさんと回していけば、受託率も上がり効率は高まります」













