ボーイスカウト

ボーイスカウトは単にアウトドアの達人を目指しているのではありません。

芸術からプログラミング、あるいはチームビルディングから国際教育まで、幅広い守備範囲を担っています。学校教育が苦手とするところを見事に補う生涯教育プログラムです。ボーイスカウトに見出したヒントベスト3は以下の通りです。

(1)専門家は必要ない。広い視野と知恵と伝手をもっている大人が、子どもの興味関心の芽を本気で励ましてやれさえすればいい。

(2)大人が用意して与えるのではなく、子どもがやりたいことに大人がコミットする。気軽に頼める信頼関係が、子どもと大人のあいだになければならない。

(3)子どもたちの内的動機を喚起する存在でいるために、ダメを言わなくていい環境を整えるとともに、大人自身が新しいことにチャレンジしようとする姿勢をもち続ける。

ボーイスカウトの活動の様子 ロープとシートでデン(巣穴)をつくる
ボーイスカウトの活動の様子 ロープとシートでデン(巣穴)をつくる

冒険遊び場(プレーパーク)

また、冒険遊び場とはいわゆるプレーパークのことです。

穴を掘ったり、火を起こしたり、刃物を使ったり、木登りしたり、子どもたちの想像力と創造力の赴くままに自由に遊べる場所です。

少々の喧嘩や怪我は想定内。大人はいちいち口出しも手出しもしない約束です。冒険遊び場の実践からは以下の3つのヒントが浮かび上がりました。

(1)教えたい欲求をうまく抑えることができて、なおかつ子どもにダメと言わなくてすむ機転がきかせられる大人の頭数を増やす。

(2)リスクとハザードの違いについて地域社会の共通認識を醸成したうえで、リスクは積極的に残しつつ、ハザードのみを排除する。

(3)大人が張り切って体験活動を企画するのではなく、子どもたちが「あれしてみたい、これしてみたい」とうずうずしはじめる状況こそをつくる。

ボーイスカウトと冒険遊び場は、海外で考案され体系化された国際的な活動です。子どもが子どもらしく育つために、世界中で広く認められているグローバルな共通言語です。

冒険遊び場での活動の様子 子どもたちが廃材でつくった秘密基地
冒険遊び場での活動の様子 子どもたちが廃材でつくった秘密基地

この二つが全国各地域に整備されれば、子どもの体験機会の欠乏やそれに伴う非認知能力の不足などということはおよそ生じないはずだと私は考えています。

しかし、このような活動が地域にしっかりと根を張るためには、それぞれの地域の事情に合わせて土壌を耕しておく必要があります。

そのローカルな具体例として残りの3つがあります。