高市首相との“近さ”を競う議員たち
「私が男性総理ではなく女性総理であるということに、そこに座っている首相秘書官たちも、なかなか慣れてくれてなくて、最初はテレビ入りの(審議の)ときとか、ちょっとだけ、5分とか3分、お化粧を直したいという時間も取れなかった」
10月14日の衆院予算委員会で、突如として「悩み」を吐露しだしたのは、高市総理である。日本維新の会の藤田文武共同代表が「日本の総理は海外に比べ、国会に縛られすぎているのではないか」などと、“国会嫌い”で知られる高市総理をアシストするような質問をした。
すると、高市総理は「(化粧や家事などで)男性の首相よりは3、4時間、余分に時間を使っているかもしれない」などと多忙ぶりを明かしたのだ。しかし、このやりとりに、違和感を訴える声も少なくなかった。
「国権の最高機関である国会への出席と、総理のプライベートとどう関係があるのか……。そもそも、高市総理は今年7月に自身のXで、0~3時間睡眠が常態化していると明かしました。一国の総理が自らの睡眠不足を公言し、同情を求めるような振る舞いは波紋を広げました。
立憲民主党の辻元清美参院議員は月刊誌の取材に『今の高市さんを見ていると、女であることに甘えているのでは、と思わざるを得ない』と指摘しています」(全国紙政治部記者)
高市総理の答弁に対して、自民党席からはなぜか媚びるような笑い声が上がったが、党内からはこんな声も出ている。
「“サナ活議員”は一体、どういう感覚なのだろうと思う。簗大臣の問題も含めて、“高市人事”で、党内は混乱続きです。維新に引っ張られる形で、大義のないまま、衆院比例定数削減を進めてもいいのか。このままじゃ自民党はおかしくなるという危機感もあります。本音では、私の事務所に貼ってある高市総理のポスターも剥がしたいくらいなのに……」(自民党ベテラン議員)
思えば、維新の藤田氏も、スマホに高市総理のシールを貼り付け、YouTube番組で、それを見せびらかしていた。
高市首相との近さを前面に出す議員が目立つ一方、そうした“サナ活議員”たちが白い目で見られているのも事実だ。
「農水相を辞任した簗氏にしても、秘書が次々と辞めるうえ、今年2月の衆院選でも無所属候補に小選挙区で負けるなど、党内では問題議員として知られていた。しかし、事務所には自分よりも高市総理のポスターを貼り、政策提言も重ね、衆院選の応援演説で『私の大事な簗ちゃん』『知恵袋』と呼ばれるような関係になったのです」(自民党関係者)
しかし簗氏はその後、道路予算をめぐる発言など複数の問題が相次いで表面化し、就任からわずか1カ月足らずで辞任に追い込まれた。














