全国てらこやネットワーク

全国てらこやネットワークでは、地域の神社仏閣を舞台に、大学生が子どもたちにさまざまなプログラムを提供しています。神社やお寺の境内で幅広い年代の子どもたちが遊び、ときどき神主さんやお坊さんに戒められる——懐かしい風景の復興ともいえます。

それを地元の青年会議所(JC)が資金的に支えます。次の3点がてらこやの活動から得られるヒントです。

(1)単発のイベントで終わるのではなくて、子どもが好きなときに立ち寄れば必ず誰かに会えるホームベースのような場所を地域の中に設ける。

(2)子どもと接するプロがいないのならいっそのこと、子どものことは子どもに近いひとに任せる。下手に社会に染まった大人より大学生のほうがマシなことは多い。

(3)継続的な活動のためには、資金源としてなんらかの企業体的後ろ盾は必要だが、それはあくまでも裏方に徹するべき。

放課後NPOアフタースクール

放課後のチャイムが鳴ってから、学校から学校っぽさを引き算し、代わりに地域の市民にも入ってもらって、子どもたちがのんびり遊びながら、プチ習い事のような体験までできる場所にする取り組みが、放課後NPOアフタースクールです。

現在、国が掲げる子どもの居場所づくりの方向性ともおおいに関係します。以下の3点が特に参考になります。

(1)放課後を告げるチャイムが鳴ったら学校から学校っぽさを引き算して、箱としての学校を子どもたちに明け渡し、なるべく自由に使ってもらうようにする。

(2)自分で教室や道場を構えるほどではないが、子どもに教えられるほどの特技を活かしたいと思っている地域のひとたちの力を借りる。

(3)学校を、子どもたちが地域を回遊するためのホームベースにする。放課後の学校と地域をシームレスにつなぎ、学校のまわりに子どもたちのなわばりを再生する。

トーキョーコーヒー

トーキョーコーヒーは「登校拒否」のアナグラム(文字の並べ替え)になっています。が、不登校支援というわけでもありません。あえて大人が主役になって自ら遊ぶことで、その姿を半ば呆れて見ている子どもたちがなぜだか元気になっていくという、愉快でしたたかな社会革命運動です。以下の3点が特に大きなヒントになります。

(1)大人たちが集まって楽しくやりたいことをやっている近くに子どもたちがいれば、子どもたちに必要な体験は勝手に訪れるから、まず大人が遊ぶ。

(2)ただやってみたいとか学びたいという欲求があって、その結果としての成長があるのであって、子どもが子どもでいられること自体が教育であるとわきまえる。

(3)子どもが子どもでいられる地域づくりのための活動であったとしても、それを真正面からアピールすべきではない。

そして、5つすべての活動を通して得られた最重要キーワードが「余白」と「贈与」でした。

トーキョーコーヒーの活動の様子 永遠に終わらない古民家リノベーション
トーキョーコーヒーの活動の様子 永遠に終わらない古民家リノベーション
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