「箱根駅伝はあくまでも通過点」花田勝彦が選手に求める“世界基準”
――今回のロゴスポンサーの件やクラウドファンディングだったり、9月末に開催しているThe Road of WASEDA(5kmのロードレース)の創設だったり、花田監督が就任されてから、新たな取り組みが多いように思います。
自分自身が大学4年間で強くなっていったプロセスがあったので、それを今の選手たちにも経験させたいという思いからですね。
箱根駅伝はもちろん大学生にとって大きな大会の1つではありますが、私が早稲田に入学する際に、瀬古利彦さん(花田監督の学生時代のコーチ)からは「君たちは将来、オリンピック等の世界大会に出るような選手にならなければいけない。箱根駅伝はあくまでも通過点。学生の時にそういう力をつけなきゃいけない」と言われていました。
そのためには、早いうちから海外の試合などで経験を積んで、高いレベルのものを学ぶ必要があります。
当時は、瀬古さんが監督をしていた(早大コーチは兼務していた)エスビー食品のバックアップがあって海外遠征も実現していましたが、今の時代はそういったバックアップはありません。私が就任した当時にもロゴスポンサーの話もあったのですが、チームはそういう状況ではなかったので、まずはクラウドファンディングをスタートしました。
そしたら、多くの方からご支援をいただいて、その資金をもとに主力選手の海外遠征も実施しました。その中から山口智規(現・SGホールディングス)は、在学中に世界クロスカントリー選手権の日本代表になり、今年はアジア大会に5000mで出場しました(銀メダルを獲得)。そういった成果がありました。
このようにして、チームが強くなってきたことで、昨季は鈴木琉胤と佐々木哲という世代トップクラスの選手が入ってくれて、今年も、“令和の三羽烏”と言われる3人(増子陽太、本田桜二郎、新妻遼己)、上杉敦史も入れたらカルテットですね。彼ら、強い選手が来てくれました。そして、増子、本田、新妻の3人は自分たちの実力で日本代表の座をつかみ、世界大会にも行っています。
――就任5年目ということで、勧誘から関わった選手たちが、4学年全てでそろったということでしょうか。
そうですね。工藤(慎作)たち4年生の代は、相楽豊さん(前・駅伝監督)が少し声をかけてくれていましたが、4学年全て勧誘した選手がそろいました。そういった意味でも、今季は1回目のチャンスですね。













