「こんな形でさらされるくらいなら、もう踊りを披露したくない」
昨年夏、ある女性踊り手が公共施設で練習していた際に撮影された動画がTikTokに投稿され、100万回以上再生された。練習着越しに下着のラインがわかる場面を切り取ったような動画で、コメント欄には踊りとは関係のない、容姿や身体について品評するような言葉が並んでいた。
女性踊り手の胸元や腰回りなど、特定の身体部分をアップにしたり、強調したりする動画を繰り返し投稿するアカウントは、1つや2つではないという。
阿波おどり振興協会代表で、有名連「阿呆連」の第13代連長を務める立川真千氏は、こうした被害が徳島県内でも広がっていると話す。
「もともとは関東圏などの阿波おどりで目立っていた被害ですが、4〜5年ほど前から本場の徳島にもこの悪質な撮影手法が浸透してきました。再生回数を稼いだり、スワイプする手を止めさせたりするため、女性の体の一部を極端に強調・拡大した映像が多数投稿されています」
一度SNSに投稿された動画は、削除要請によって一時的に消えても、別のアカウントに転載されるおそれがある。さらに、動画に映った踊り手個人のSNSアカウントを特定し、メンションを付けて投稿するケースも起きているという。
「見知らぬ不特定多数から『いつどこで見られているか分からない』という恐怖にさらされ、アカウントを非公開に変えざるを得ない子たちがいます。当事者からは『悲しい。そして、気持ち悪い』のほか、『こんな形でさらされるくらいなら、もう踊りを披露したくない』という声も実際に上がっているのです」(立川氏、以下同)













