「現役時代のオタクあるある」から「SNSの闇深ネタ」へ…
アイドル時代から「ぺろりん先生」名義で漫画を描き続けていた鹿目凛。当時は現役アイドルという立場を活かし、ステージと客席の間に生まれるコミカルな「オタクあるある」を作品にして好評を得ていた。
しかし、グループからの卒業を決意したとき、彼女の中で表現に対する意識が大きく変化する。
「今までは現役アイドルがそういうのを描いていたから面白かっただけで、卒業後にずっとそればっかり続けるのも違うなと感じて。またちょっと別のものにもチャレンジしたいと模索していく中で、より社会的なもの……アイドルとオタク以外のジャンルに挑戦してみるのもありかなと思って描き始めました」(鹿目凛、以下同)
そこで彼女が目を向けたのは、SNSのタイムラインにあふれる「現代病」や、理不尽な出来事だった。
「最初の方はSNSを見ながら『あ、今こういうテーマが話題なんだ』『こういう現代病っぽい現象が起きてるな』ってトレンドをインプットしていました。それに加えて、街中で起きる理不尽な出来事に対しても、『今の社会だからこそ、こういう摩擦が生まれているのかな』と、背景にある人間模様を想像しながら描いています」
ただ暗いだけではなく、絶妙な可愛らしさと闇深さが同居する作風の背景には、同時代のヒット作からの影響もあるという。
「『ちいかわ』もどこか闇深い要素がありつつ、可愛さで成り立っていたりするじゃないですか。そういう『可愛さとブラックさのバランス』みたいなものは、『ちいかわ』や『おぱんちゅうさぎ』を参考にしているところがあります」













