栄養バランスも加味すれば「高く」ない
そして若い世代からの支持を集める理由にはやはり価格もある。
外食業界全体で値上げが進み、現在都心では1000円を超えるランチは珍しくない。
その点、大戸屋の商品は、価格帯もちょうどいい。定番の「大戸屋ランチ」定食が980円、「鶏と野菜の黒酢あん」定食が1060円、「チキンかあさん煮」定食が1080円(すべて税込)など、1000円前後のメニューも用意されているうえ、1500円以内の価格帯にも豊富な定食メニューがそろえられている。(※販売内容・価格は店舗により異なる)
1500円以内となれば「安い」とまでは言えないが、野菜を含む定食や、栄養成分を確認して選べる商品が多く、主食・主菜・副菜がそろった食事となれば納得できるコストパフォーマンスになっている。
また、ドリンクバーや生ビール、キッズメニューやデザートメニューの拡充も相まって、仕事終わりの一杯需要や、休日に子どもと一緒に訪れるファミリーレストランのような使い方にも対応している。(※一部店舗では、ドリンクバー無し)
結論として、大戸屋は「ゆる健康志向」の定食店として、ヘルシーでおいしく、コスパに優れていて、使いやすい外食先になっている。
今のトレンドと、大戸屋の持っている本質的な価値がうまく重なることで、「ちょうどいい店」として人気を集め、多くの人たちに安心して選ばれているのだ。
消費者にとっての「ちょうどいい」は変化していくため、その変化に合わせて改善・更新を重ねていくことで、大戸屋は今後も成長を続けていくことができるだろう。
取材・文/永井竜之介
参考文献
・株式会社大戸屋ホールディングス「会社案内 沿革」
・株式会社大戸屋ホールディングス「全国の店舗一覧」
・ITmediaビジネスオンライン「債務超過&赤字から大復活→海外に積極進出 値上げによる客離れに苦しんでいた「大戸屋」が息を吹き返せたワケ」
・ぐるなびPRO「【2026上半期】最新外食トレンドキーワード!人気グルメの動向をデータから分析&予測」
・DIAMOND Chain Store online「大戸屋の新戦略に見る 中食市場獲得に動く外食の打ち手」
・東洋経済オンライン「「注文しづらい」「バイト大変そう」との声も…大戸屋のリニューアルで爆誕「小鉢多すぎ定食」現場で見た"驚きの光景"」
・日本経済新聞「大戸屋、創業家に再びバトン V字回復させたコロワイドが挑戦促す」













