2009年に施行された「長期使用製品安全表示制度」とは

「長期使用製品安全表示制度」の対象製品には、製造・輸入事業者により設定された「設計上の標準使用期間」と、経年劣化についての注意喚起が表示されている。

「『設計上の標準使用期間』とは、製造年を始期として、使用環境・使用条件・使用頻度について標準的な数値を基礎に、科学的見地から行なわれる試験によって算定された数値に基づき、経年劣化により安全上の支障が生じるおそれが著しく少ないことを確認した時期(終期)までの期間です。

これは1つの目安にはなり『設計上の標準使用期間』を超えたときが、買い替えを検討する1つの機会になるかと思います」

エアコンに表示された「設計上の標準使用期間」(写真/集英社オンライン)
エアコンに表示された「設計上の標準使用期間」(写真/集英社オンライン)
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経済産業省によれば、「長期使用製品安全表示制度」はエアコン以外に扇風機、換気扇、ブラウン管テレビ、全自動洗濯機、二槽式洗濯機が対象となっている。

しかし、2009年に施行された制度であるため、対象となるのは同年4月1日以降に製造・輸入された製品だ。制度施行前に製造されたエアコンには表示は付いておらず、長年使用している製品については使用者自身が状態を確認することが求められる。

「たとえば1980年代に製造されたエアコンは、制度が施行された2009年に至るまでにもう30年近く経っていることになりますので、経年劣化が進んでいる可能性が高いと考えられます。また省エネ性能という面でも、現在の製品とは差があると考えられます」

何十年も暑い夏を乗り切ってきたエアコンには、愛着を感じる人も多いだろう。しかし、どれほど丈夫な製品であっても、経年劣化による事故のリスクは避けられない。古いエアコンを使い続けている場合は、メーカーや専門業者に相談しながら点検を依頼し、必要に応じて買い替えを検討するのがよさそうだ。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班