「あくまで主役は虫」
──虫好きを公表できるようになったきっかけは?
1年と少し前ですかね。Instagramでこっそりと虫専用の裏アカウントを作って、虫の写真や動画を投稿していたんです。ある日、蚕(カイコ)の動画を投稿したら、TikTokやInstagramなど合わせて1000万回くらい再生されて、100万いいねくらいついて。
それでリアクションを見ると、「かわいい」というコメントがとても多かったんです。一般的に虫は嫌われていて、虫が好きな女の子なんて私くらいしかいないんじゃないかと思っていたのに、女性も男性も関係なく、たくさんの人が「かわいい」と共感してくれました。
それを見て、「やり方次第で、虫を好きになってもらえる可能性はいくらでもあるんじゃないか」と、虫好きだということを公言してもいいかなと思えたのがきっかけですね。
──「虫プロデューサー」という肩書きは、どういう思いでつけたんですか。
虫の可愛さを、裏方として届けていきたいと思ったんです。虫専用のアカウントがバズった時も、虫の魅力をプロデュースできた気がして。私自身のことよりも、虫の可愛さとか魅力とか、昆虫の周りで起きている社会的な問題に目を向けてほしい。「虫プロデューサー」という肩書きも、そういう思いを込めてつけました。あくまで主役は虫なんです。
──昔は話せなかった虫の話が、今は活動の中心になっていますね。
そうですね。昔は虫の話をする場所がなくて、ずっと孤独だったんです。でも今は、虫の話を聞いてくれる人がいる。虫を可愛いと言ってくれる人がいる。それだけでもとても嬉しい気持ちです。
取材・文/キムラ 撮影/稲垣謙一













