芋虫とゴキブリ、虫の中にもある好感度
──片田さんの活動を見ていると、虫を好きになってほしいという気持ちはもちろん、まずは虫のことを知ってほしいという切実な思いを感じます。
片田陽依(以下同) みんなに虫をポジティブに思ってほしいというよりは、虫が今、世界各地で減少しているという現状をちゃんと認識してほしいという思いがあります。でも多くの人は虫が嫌いだから、そもそも興味を持たない。だから虫の可愛さや魅力という側面から伝えていけば、人の心に届くものもあるんじゃないかと思っています。
──この虫は受け入れられやすい、一方でこの虫は嫌がられやすい、みたいなのはありますか。
私の周りの虫好きの女性を見ていると、芋虫とか、丸っこいものが好きな人がすごく多いんです。芋虫って、みんな赤ちゃんなんですよ。これから蝶や蛾になる前の姿で、お世話してあげないといけない。丸っこくて、赤ちゃんのような存在に対する「かわいい」が、そのまま虫にも向かっているんじゃないかなと思います。
一方で、男の子はカブトムシやクワガタみたいな、フォルムがかっこいい虫に惹かれることが多い印象がありますね。
──ゴキブリなんかは、やっぱり家の中に出るから嫌われるんですかね。
要は、人間のテリトリーの中に入ってこられるのが嫌なんだと思います。たとえ人間であっても、勝手に自分の家に入って来られたら嫌じゃないですか。ゴキブリも、家に入ってくる習性がなかったら、ここまでは嫌われていなかったと思います。
人間が嫌っているだけで、ゴキブリもひとつの生き物ですし、地球の先輩でもあるので、もう少しリスペクトを持ってもいいんじゃないかなと思います。
──虫そのものというより、人間側の見方の問題でもある。
そうですね。小さい頃は苦手じゃなかった虫でも、大人のリアクションだったり、メディアでの伝わり方だったり、いろんな要因ですり込まれていく部分はあると思います。だから、知らないまま嫌うのではなくて、どういう生き物なのかを知ってもらうことが大事だと思っています。













