皇室典範改正案に残る“違和感”
そして、麻生氏肝いりの皇室典範改正案にも重大な懸念が生じている。
政府が6月30日の臨時閣議で決定した皇族数確保のための皇室典範改正案は、
①旧宮家の15歳以上の男系男子を養子として迎えることができ、養子本人は皇位継承資格を有しない一方、養子に男子が生まれた場合は、皇位継承資格を有する
②女性皇族が、婚姻後も、皇族の身分を維持できる規定を新設する一方、経過措置として、改正法施行時点の女性皇族については、婚姻時に皇族の身分を本人の意思で離れることもできる
――といった内容。男系男子による継承を前提とした案だ。
しかし、読売新聞が昨年12月に行った世論調査では、女性天皇を認めることに賛成と答えた人の割合が69%にのぼり、世論との深刻な乖離も指摘される。
「いまの時代、女性だからダメだっていう話が、世論に反する話でしょう。自民党内の保守派の男系男子による継承のみにこだわった皇室典範改正案は、高市さんにとっても、致命傷になる可能性があるとみています」(前出・自民重鎮)
曾祖父が貴族院議員、母方が旧華族で、上皇后さまと遠戚関係(叔母が正田家に嫁いだ)にもある、大沼瑞穂元参院議員は次のように見ている。
国際法学者だった父が皇后陛下のお父様(小和田恆氏)と親しく、皇室について身近に感じる機会は多かったという。
「今回の皇室典範改正案には違和感を持つ点が多数あります。改正案では、天皇及び皇族以外の男子と婚姻をした内親王・女王について、住民基本台帳法を適用することになっています。
皇族の方々は、皇統譜にお名前が記載されることで象徴性や神聖性を担保している側面がある中で、一般国民と同じ扱いにするのは“半降家”のように映りますし、女性皇族たちに対する不敬のように私は感じます」













