公共施設に「秘密の部屋」のような“死角”を許した学校
ところで、家でやるべき私服の洗濯を学校で行なった肝心の理由は何なのか。病床まで音楽担当教諭を訪ねていった高草木校長らは、当然聞き出そうとしたと思われるが、会見でこれを聞かれると校長は、
「聞き取りというか、もう初めてお見舞いのような状態で、ヒアリングというよりは『どうしたの』というような話の中で、細かいことまでは聞き取れておりません」
と説明にならない説明をし、詳細を語ろうとしない。
その校長らと並び、
「心からおわびを申し上げたいと思います。大変申し訳ございませんでした」
と頭を下げた山田区長は、再発防止策を検討する外部有識者も交えた検証会議を9月ごろに設置すると表明。施設点検を徹底するほか、①消防設備や建築に関する検証と、②避難誘導や訓練のあり方に関する検証、③児童の心身のケアに関する検証――を行なうと約束した。
今回可能性が持ち上がった出火原因が事実なら、意表を突くような想定外の火事となる。それをどう思うか集英社オンラインがたずねると山田区長は、
「安全意識の向上、また安全管理体制全体の強化を図っていく。そのことで意識を改めて、全職員で高めていくということが重要だと考えております」
と答えた。
公共施設に「秘密の部屋」のような死角を許したことは、安全意識が希薄になっていた一つの表れだろう。
ぎりぎりのところで子どもの命が失われなかった今回の火事を教訓にするため、徹底した究明が求められる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













