被害額は約15万円、誰が盗んだ?

「なんてことしてくれたんだ……」

そう嘆くのは、金田さんが栽培したトマトやシイタケなどを買い取っているJAうつのみや南部支所の直売所店長だ。

「金田さんが作るトウモロコシは、露地栽培ではなくビニールハウス栽培です。ハウスの設営から虫害対策まで、露地栽培以上に手間がかかっているぶん、実がふっくらと大きくて甘い。楽しみにしていました。

どこの誰だか知りませんが、1000本も根こそぎ盗むなんて許せません。でもそれ以上に、金田さん本人がものすごく落ち込んでいるみたいです。奥さんも『普段は明るい父さんがものすごいショックを受けてる……』と言っていましたから」

JAうつのみや(撮影/集英社オンライン)
JAうつのみや(撮影/集英社オンライン)
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金田さんはもともとトマトとシイタケをメインに栽培する農家で、トウモロコシ栽培は数年前から始めた。JAうつのみやの理事も務めており、周囲からの人望も厚い。その金田さんに、6月10日早朝、ビニールハウス1棟分のトウモロコシ約1000本が丸ごとなくなっているのを見た時の話を聞いた。

「トウモロコシは収穫したその日に食べるのが一番甘くて美味いから、いつも朝4時から5時に収穫して直売所へ持って行くんですよ。10日の朝4時、その日に収穫しようと思っていたハウスに行ったら、苗ごとバキバキに折られていて、跡形もなくなっていることに気づいて……」

トウモロコシ1本の価格は約150円。被害額は約15万円に上る。今年3月に種をまき、約3か月かけて育ててきたトウモロコシを、いったい誰が盗んだのか。

「良いやつはぜーんぶ盗られていました。1人で400本収穫すると2時間くらいかかる。1000本を一夜で盗ったということは、複数人の仕業だと思います」

取材に応じる金田さん(撮影/集英社オンライン)
取材に応じる金田さん(撮影/集英社オンライン)