16日午前、議会は1分間の深い黙祷をささげた

須藤市長は下妻市議を7期務め、市議会議長も2回歴任している。同僚だった市議が、須藤氏が若かった時分のことを振り返る。

「須藤さんはやんちゃな子が多く集まる有名な高校の出身です。卒業後は1978年に、地元の交通安全施設工事を扱う会社に入り、自身の努力で出世を重ねて社長まで上り詰めた叩き上げです。今回の市長選出馬を機に、会社は息子さんに譲っていました」

市議だった2018年から2年間は、明治大学の公共政策大学院で学んでいたという。「行政を学ぶために自ら進学した真面目な努力家だった」と前出の市幹部が語る。

議会事務局関係者は、

「ハラスメントのような問題は一切ありませんでした。感情の起伏が小さく至って穏やかで、常にニコニコして職員からも慕われていました」

と話す。

下妻警察署(撮影/集英社オンライン)
下妻警察署(撮影/集英社オンライン)
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いっぽうで須藤市長は健康不安を抱えていたとの話もある。下妻市の公共交通活性化協議会の関係者が話す。

「市長になってからも、会議の途中で『用事がある』と10分ほどで帰られることが今年に入って2回ほどありました。実は4年前の市長選の際も、告示前に心臓の調子を著しく崩して出馬を断念した経緯があります。公務に出てこられないほど、よほど以前から心臓の病状が悪化していたのではないか。そうでなければ途中で退席するような人ではありません」

今年6月の市議会定例会は市長就任後、最初の定例会で、公約の実現を訴える所信表明の内容を2カ月かけて練り上げていたという。定例会の期間中に休むことはなかった。

「一番近くにいて悩みに気づけなかった不甲斐なさを感じています」(市政幹部)

議会最終日の16日午前、議場では副市長から須藤市長の逝去が報告され、市議と職員が起立して1分間の黙祷をささげた。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班