「本当、人間みたいにバシャーンって…」
テレビのニュース映像でも再三報じられたが、クマは用水路を泳ぎ、堤防をよじ登って上がった先の袋小路の住宅街に追い詰められた。そして民家の敷地内で、獣医に麻酔銃を撃たれ捕獲された。近くに住む男性は興奮気味にこう語った。
「ちょうどお昼休みの時だったのですが、近所で『クマがいるから家の中に入ってくれ』と騒いでる人がいて事態を把握しました。
外に出るとあたりが騒々しいので用水路の方に行くと、対岸の家の庭というか、敷地の脇をクマが移動しているのが見えました。表側が袋小路になっている住宅街で、そこに警察官や猟友会の人とおぼしき服装の人たちがグルグル周っていました。
クマはそれに気づいて敷地内を逃げているように見えました。人がいる表に出ようと思えばすんなり出られるんだけど、熊は表には行かずフェンスをよじ登って用水路に飛び込んだんです。本当、人間みたいにバシャーンって。
その後、泳いで行ったけど、水門を越えられなかったのか、泳いで引き返してきて壁をよじ登って表の方に出ていきました。後で気づいたんですが、ウチの庭にクマの足跡があって、一歩間違えれば時間的に鉢合わせしていてもおかしくなかったんです。いや、本当恐ろしいですよ」
近くに住む女性は祈るようにこう話した。
「クマが捕獲された方のおうちの近くにはパトカーがたくさん止まって、猟友会の方たちや大勢の人があたりを包囲していました。クマがいるから危険だから家の中に入れと指示されてから、1時間以上は経っていたと思いますが、クマが軽トラに乗せられて運ばれていくのを見ました。
何かをかぶせられていたので顔とかは見えませんでしたけどね。ここに何十年も住んでますけど、これまでクマなんて出たことないんですよ。だから複数のクマがいるんじゃないかと言う人もいるけど、私はあの一頭だけなんじゃないかって思っています」













