衝突したポルシェの下から液体がブワーッと勢いよく流れていて…
オーナーのスマートフォンには、事故直後の騒然とした現場を記録した動画データが残されていた。
「事故が起きてしばらく経つと、乗員の一部は自力で車から出られたのですが、衝突された車体(テスラ)は人が出られない状態でした。特におそらく運転席付近にいた若い男性だと思うのですが、隙間に体が完全に挟まってしまっていて、自力での脱出が不可能な状態に陥っていました。警察官と救急隊員の助けで脱出したようです」
さらに周囲の住民を恐怖に陥れたのは、大破したポルシェの車体下部から道路へと拡大していた大量のガソリンと思われる液体だった。
「煙こそ出ていませんでしたが、衝突したポルシェの下から液体が勢いよく流れていて、火が点いて爆発炎上するんじゃないかと本当に心配しました。火事にならなくて本当に良かったです。
現場の目の前にある交番のパトカーが、あんなに近くからでもサイレンを『ウーッ』と激しく鳴らして飛び出してきました。消防隊や警察官の方たちも、漏れ出した液体を急いで拭き取ったり、危険物を除去したりする火災発生に備えた警戒対応に追われていて、すごく慌ただしかったです」
地元の地理や交差点の構造を熟知する近隣住民は、現行犯逮捕された20代の男が運転していた車両の軌跡について、「通常では考えられない無謀な運転だった」と指摘する。
「ポルシェの車が交差点付近で猛スピードで右折をして、曲がりきれずに遠心力で中央分離帯に突っ込んだと、他の目撃者と話しています。もしあの中央分離帯のフェンスがなかったら、そのまま歩道の人混みに突っ込んで大惨事になっていたところでした。この付近は以前にも大きな事故がありましたね」
事故が起きた現場付近では、2024年にも乗用車が歩道に突っ込み、歩行者5人にケガを負わせ、うち2人が頭を強く打つなどして重傷を負う事故が起きていた。
警察は逮捕された男の当時のアルコール検査の結果や、速度超過の度合いについて、押収されたドライブレコーダーや現場の動画データの解析を進め、連鎖クラッシュの全容解明を急いでいる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













