蔓延するマンジャロ「冷蔵庫がマンジャロだらけです」
大阪府警は2日、互いにつながりのない3人の書類送検を発表した。別個の事件をまとめて公表したのは、同種の行為は許さないと強調する狙いがあるとみられる。当局は摘発に本腰を入れ始めたもようだ。
「ひとりは大阪府枚方市の35歳の会社員の女で、昨年12月に許可なく女性2人に約6000~7000円でマンジャロを売ったとの容疑です。
残るふたりは大阪市住吉区の29歳のアルバイトの女と奈良県広陵町の22歳の大学生の男で、いずれも2月に自宅で販売目的で保管した容疑です。男はこれまで転売で約5万円の利益を得ていたとみられます。3人とも送検容疑を認めています」(在阪記者)
マンジャロは体内のインスリンの量が少なくなるなどして血糖値が高くなる「2型糖尿病」の治療に使われる「GLP-1受容体作動薬」と呼ばれる薬で、インスリンの膵臓からの分泌を助け血糖値を下げる効果がある。
この効能が「食欲を抑えることができる」としてダイエットに効くという情報が広がり、マンジャロの発売前から同種薬を使った「GLP-1ダイエット」の広告がネットでうたわれ自由診療による処方が拡大していた。2023年に販売が始まったマンジャロはその中でも飛びぬけて知名度と人気が高い薬として知られている。
ただ本来の使い方とは違う美容目的でも、糖尿病治療と同じく医師の診察と処方がなければ入手や使用はできないことになっている。しかし、今回摘発された3人は販売目的で保管するほど持っていた。
これほど出回っている背景の一端を30代の女性看護師Aさんが解説してくれた。
「マンジャロはいま、美容クリニックの医師が女性に配り歩いています。マンジャロは1回分が自由診療で8千円ほどしますが、私の友人の男性医師も高級ラウンジ嬢に気に入られるためにタダで配ったり安く売ったりしています。
またオンライン診療を受けて手に入れる時は、何か月分かを定期購買することで一本当たりの値段が安くなるんです。4本で1万8千円とかになります。
普通、マンジャロってそんな何か月分も使わないんですが、途中解約すると高い違約金が発生するので解約せずに購入してそれを1本5千円とか少し安くして知り合いやSNSで見つけた相手に売ったりするんです。私の友だちも冷蔵庫がマンジャロだらけです」(Aさん)













