自分にとっては「大丈夫」は通用しない

阿部弁護士は、直接注意によって解決できれば望ましいとしつつも、相手が反発して口論になったり、暴力をふるわれたりするおそれもあると指摘する。

SNSへのさらし行為は絶対にNG(画像/Shutterstock)
SNSへのさらし行為は絶対にNG(画像/Shutterstock)
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「一人で注意するよりは、他の近隣住民と連携して複数人で声をかけた方が安全でしょう。相手方が乱暴な行動に出た場合は、警察に通報することも検討してください。

相手方が誰だか特定できるような写真や動画をSNSに投稿すると、名誉毀損の責任を問われる可能性があるので避けるべきです。名誉毀損は犯罪として刑事罰の対象となるほか、不法行為に基づく損害賠償責任も生じることがあります」

4月に東京都福生市で起こった騒音をめぐる“ハンマー襲撃事件”を機に、近隣トラブルへの関心は改めて高まっている。

バーベキューをする側にとっては、自宅の敷地内で楽しむ「たまの休日の遊び」のつもりで、迷惑をかけているという意識はないのかもしれない。しかし、自分にとっては無害だと感じる行為でも、他人にとっては平穏な生活を妨げる迷惑行為になり得る。

今回の議論で可視化されたのは、まさにその感覚のズレだ。法的に問題があるかどうかだけでなく、相手にどう受け止められるか。その想像力を持つことが、近隣トラブルを防ぐためには欠かせないのだろう。

取材・文/集英社オンライン編集部