「離婚して痛風の薬飲んでるって言ってました」
こうした体調の変化を本人から直接聞いた人もいる。行きつけの飲食店の関係者のCさんだ。
「奥さんとずいぶん前に離婚されたようでした。ウチには昔から通ってくれていて、みんなから『先生』と呼ばれて親しまれていました。もともと高校の教員で生徒から何かイベントがある度に呼ばれて慕われていましたよ。
本人は『痛風で薬を飲んでいる』と言っていて、たしかに歩き方はゆっくりだったかもしれませんが、何か大病で著しく体の具合が悪いというのではないと思っていました。
お酒はワインを1本入れて自分は少し飲んであとはお店の人に勧めるって感じで、1時間ほど飲んだら帰るので深酒するという事もありませんでしたよ」(Cさん)
ただ今回事故の約1週間前には容疑者の家の前で大きな異変が起きていた。
「若山さん、バス事故を起こす1週間ほど前にも事故を起こしてる可能性があると思いますよ」と近隣住民の女性・Dさんが話す。
「若山さんの自宅の隣に内科の駐車場があるのですが、そこに青と白のツートンカラーで助手席側のボンネットがひしゃげてめくれ上がった車が停まってたんです。警察官も来てました。
ところが私が外出から帰ってくるとそのツートンカラーの車が若山さんの家に停まっていてびっくりしました。若山さんは普段別の軽自動車に乗っていたので『この車、若山さんのだったの!』って……。」(Dさん)
先のAさんも、大破した車を見たという。
「なんでわざわざ隣の内科の駐車場に停める必要があったんだろうなとは思ったよ。けど、なんとなく若山さんはまともな判断ができなくなってあそこに放置したんじゃないかって思うけどな……。そしたら今度はもっととんでもない大事故だろ……」(Aさん)
だが、大破した車が目撃された数日後の5月4日も若山容疑者は近所の料理屋のカウンターに1人座り黙々と飲んでいた姿が目撃されている。
蒲原鉄道の茂野社長は、営業担当者が「知り合いの知り合い」として連れてきた若山容疑者の持病やドライバー歴は「まったく把握していない」と明言した。
その会社に対し、福島県警は8日、安全管理体制を調べるため家宅捜索に踏み切った。
同社が自社のドライバーに行なうのと同じ程度の健康チェックさえ若山容疑者にしていれば、事故は起きなかったのではないか。そして、なぜ若山容疑者はハンドルを握ったのか。あってはならないずさんな運行態勢ができあがった原因の究明は急務だ。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













