陸上部を指導、マイクロバスの運転を担っていた

事故を巡っては生徒が亡くなった新潟市の私立北越高校と、同校が「バスの手配を依頼した」と主張する蒲原鉄道(新潟県五泉市)の言い分が食い違っている。

蒲原鉄道側は、高校から費用を安くするために貸切バスでなくレンタカーを使い、ドライバーも紹介してほしいと依頼を受けた、と主張。北越高側は、そんな依頼はしていないと反論している。#1

会見をする北越高校(撮影/集英社オンライン)
会見をする北越高校(撮影/集英社オンライン)

どちらの言い分が真実なのかは捜査が続いているが、蒲原鉄道は実際に営業担当者がレンタカーのバスを借り出し、事故当日の6日朝、社員でもない若山容疑者を運転手だとして高校の男子ソフトテニス部の顧問が待つ集合場所に行かせている。

若山容疑者を起用した経緯について蒲原鉄道の茂野一弘社長は、「営業担当者が『バスを運転できる人間はいないのか』と相談した知り合いがおり、その知り合いの方からの紹介と聞いている」と説明している。

その若山容疑者は、高校の部活とマイクロバスの運転に携わった経験があるため目をつけられた可能性がある。

容疑者は新潟市の東京学館新潟高校や胎内市の開志国際高校で長く陸上部を指導。2010年の小千谷市の市報に、アジアジュニア選⼿権⼤会に出場が決まった東京学館新潟高校の女子選手の紹介記事が掲載され、そこに容疑者は選手が⽣活する学⽣寮の管理⼈として登場。「練習では同レベルの⼥⼦選⼿がいないため、男⼦と競い合わせています」と話していた。

その後、胎内市によれば若山容疑者は2022年度から3年間、同市の会計年度職員としてイベントなどでのマイクロバスの運転を担っていた。市は「無事故で問題はなかったが、24年度末に辞めた。次の仕事が決まったと聞いた」と説明する。

若山容疑者(読者提供)
若山容疑者(読者提供)