「あーそうですか。運転する人がみんな手続きに行くってことなんですかね」
6日朝、新潟市の北越高校から福島県富岡町へ向かっていたバスが道路左脇に突っ込む事故が発生した。ガードレールが車体を貫通し、バス後部の壁を破壊。そこから車外へ放り出されたとみられる同校3年の稲垣尋斗(ひろと)さん(17)が死亡した。
福島県警は7日に過失運転致死傷容疑で、運転していた新潟県胎内市の若山哲夫容疑者(68)を逮捕した。容疑者は「90キロから100キロほど出していた。曲がり切れなかった」と供述している。
現場は制限時速80キロの緩いカーブで、現場にブレーキ痕はなかったが、容疑者は逮捕前のTBSの取材に対し居眠りを否定。逮捕前、病院から警察へ向かった若山容疑者は、歩行が不自由な様子で、正常な運転ができる身体機能があるのかという疑いの声もあがった。
問題は若山容疑者が、北越高がバスによる送迎を依頼したと主張する蒲原鉄道(新潟県五泉市)のドライバーではなく、バスも同社の車ではなかったことだ。6日夜、同社の茂野一弘社長は、自分たちは運行の“仲介”をしただけだと記者団に説明した。
「今回は貸切バスを使わずにレンタカーを使って送迎したいというお話をいただいた。ドライバーのほうも紹介いただけないかということだった。普段からお世話になっておりましたのでレンタカーの手配と、営業担当の方から運転できる人間を紹介して今回の営業に至ったと」(茂野社長)
会見では、若山容疑者が同社営業担当者の「知人の知人」であり、茂野社長は容疑者の健康状態や過去の運転歴も「まったく把握していない」と言い始めた。
一方、茂野社長の会見に同席した貸切バス予約センター営業担当・金子賢二氏は、自分がレンタカー会社に免許を提示してマイクロバスを借り出し、事故当日の朝に車を若山容疑者に渡したと驚くような発言をした。
「使用者を偽ってレンタカーを借り出せば詐欺罪に問われる可能性もあります。そのため記者からレンタカーを運転できるのは免許を示して借りた人だけだという指摘が出ました。
すると金子氏は『あーそうですか。運転する人がみんな手続きに行くってことなんですかね。すみません、申し訳ありません。初めて知りました』と軽く答えたんです。あまりの態度に記者から『悲惨な事故が起きている。知らないじゃ済まない』と叱責される始末でした」(社会部記者)













