政権中枢のマネジメントがうまく機能していない証左
現在、高市政権は高い支持率を維持していますが、その実態を深く観察すると、私は非常に強い危惧を抱かざるを得ません。最近、一部の厳しい見方をする人々の間で、今の政権を指して「ハリボテ政権」と揶揄するような声が聞こえてくるようになりました。
「ハリボテ」とはどういうことか。それは、外見としての支持率は依然として高く立派に見えるものの、政策の中身が伴っておらず、何より首相を支える側近やスタッフの陣容が充実していないという批判です。
実際、国会運営のあり方ひとつとっても、政権の取り巻きが機能していないのか、衆議院で不必要に強引な進め方をして反発を招き、結果として参議院で予算や法案の審議がつまずくといった事態が起きています。
これは政権中枢のマネジメントがうまく機能していない証左でもあります。報道ベースの話ではありますが、首相本人もこうした状況に強い不満を抱いていると聞きます。
明確なビジョンが見えてこない
選挙で勝ち、高い支持率を得ている状態というのは、政治学的に言えば強大な「ポリティカル・キャピタル(政治的資本)」を持っている状態です。国民は、このせっかくのポリティカル・キャピタルを無駄に浪費するのではなく、日本が抱える本質的な課題を解決するために上手く使ってほしいと願っているはずです。
かつての小泉純一郎政権も、圧倒的な支持率というポリティカル・キャピタルを背景に、豪腕を振るって構造改革を進めました。そこには「これを成し遂げる」という明確な目的がありました。
しかし、今の高市政権からは、その巨大な政治的資本を使って「一体何を壊し、何を創ろうとしているのか」という明確なビジョンが見えてこないのです。
私が今の政権に、そのポリティカル・キャピタルを注ぎ込んででも真っ先に正してほしいと考えている課題があります。それは、歴代の日本政府が長年放置し続けてきた「3大悪政」の撤廃です。これらは既得権益の壁が厚く、強いリーダーでなければ決して潰せない岩盤規制です。













