本当の「食習慣改善を阻む原因」

食事の捉え方、考え方というのは、それによって行動変容が難しくなってしまう、非常に大事なものです。実際の食習慣改善は、まずあなたがどのような(潜在的な)認識をしているか、そして何が本当の「食習慣改善を阻む原因」なのか、把握することから始まります(始まるべきです)。それら根本的な原因へ介入することでこそ、大きく食習慣を改善させる可能性があります。

「健康食品を食べる」ような、ある意味表層的な食行動を行っても、食習慣改善において念頭に置いている「原因」が的外れだと、何も変わらずに終わってしまいます。

これらを前提とし、実際に食習慣改善を行う上で最も重要なポイントとなるのが、環境です。「環境」といっても物理的なものだけでなく、社会文化的な環境が特に重要だと言われています。

物理的な環境とは、24時間開いているコンビニが近くにあるか、会社の食堂でどのような食事が提供されているか、常にお菓子や甘いジュースが周りにあるか、といったことを指します。

1974年に1号店がオープンした「セブン-イレブン」
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社会文化的な環境とは、毎晩飲み会に誘われるか、健康に気をつかう同僚や友人がどれほどいるか、一人暮らしか、といった内容です。

また、前述のようなミクロな環境だけでなく、自治体や政策、企業のマーケティングといったマクロな環境も重要です。これらは無意識的に自分の食行動に非常に大きな影響を及ぼしているため、それをまずはっきりと認識することで初めて、本質的な食習慣改善が行えるようになります。

大事なことは「頑張り」では食習慣は変えられないということであり、理想的な食習慣が続く「仕組み」をどうやって作っていけるかということです。

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文/濱谷陸太 写真/Shutterstock

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濱谷陸太
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220ページ
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