食習慣改善に失敗する理由を知る

なぜ食習慣の改善が難しいのでしょうか。これは徹底的に研究されています。まず、よくある「食習慣改善に失敗する理由」をいくつか見ていきましょう。

失敗する理由① そもそも目指している食事法に科学的根拠がない

・「〇〇ダイエットは最強だ!」「人間が狩猟民族だった時は1日1回、肉をメインに食べていたから、それが最も自然な食事だ」「やせるなら白米は絶対食べてはいけない」などの科学的に証明されていない食事法を信じていないでしょうか。

どんな食事論でも、栄養素などをベースにそれっぽく説明することができますが、それは科学的根拠からかけ離れてしまう恐れがあります。このような食事法は極端なものも多く、あまりに自分の食習慣から遠いと続けるのは困難です。

失敗する理由② 「健康的な食事は美味しくない」と思い込んでいる

・「健康的な食事は美味しくない、不健康な食事は美味しい」という思い込みがある方もいます(意識している、していないにかかわらず)。実際の食行動は「快・不快」に基づく自由意志で決定されるので、美味しくないという思い込みがあると、なかなか食習慣を変えられません。

変えるポイントは、「自分が美味しくて続けられると思う(健康的な)食習慣を自分が好んで選択する」というところにあります。

近年その健康効果が再評価されている納豆
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失敗する理由③ 健康ではなく、体重減少や検査値の改善を目的としている

・食事に対する過度な期待は、逆効果となる可能性があります。体重やコレステロール値改善への効果は期待されすぎてしまう傾向にあります。特に体重を減らすことを最大唯一の目的として食習慣改善を試みる方はたくさんいますが、そこまでの効果が得られず、結局ほとんどの方が諦めてしまいます。

食習慣改善の目的は、長期的に健康、幸福であることです。食習慣改善にあたり「〇〇日で5キログラム減らす!」といった短期的な目標を掲げることには注意が必要です。

失敗する理由④ 忙しいから無理だと思い込む

・「忙しい」「他の優先事項がある」というのもよくある「できない理由」ですが、誤解があります。「忙しいと食習慣改善ができない」「食習慣改善を優先事項としなければいけない」という考えをもつ方の多くは、思い込みかもしれません。

食習慣改善は意志の力に頼るのではなく、その仕組みを整えることこそが目標です。実際、時間をかけずに仕組みを変えることは可能です。

食習慣改善が続かない人に共通するつまずき方
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