AIが進化した先の10年後の家族像
――宮崎さんはChatGPT、GeminiといったAIソフトをそれぞれ、どう使い分けていますか。
基本はChatGPTを使っていますが、画像や動画関連の作成はGeminiを使っています。GeminiはGoogleと連携しているので、例えば学校のプリントを写真に撮って「この予定表をGoogleカレンダーに入れて」とかできるのは、Gemininの良さだと思います。Claudeは文章が一番自然に書けるし、プログラミングコードを書く際に使用しています。Manusは、会話だけでなくAIが自走して進んでくれるようなエージェント的な性格もあり、必要に応じて使っています。
――いまだに家事や育児の負担は女性に偏りがちだと言われていますが、こうした性別による役割分担のあり方もAIの普及によって変わっていくと思いますか。
私の夫がAIのおかげで家事をする量が増えるかどうかは、正直分からないのですが、子どもたちの世代は変わっていくと思います。息子たちはAIと一緒に料理をしたり、洋服にシミが付いたら「これ、どうやったら落とせる?」とAIに聞いたりすることが自然にできる環境で育っています。そうした経験を重ねていけば、子どもたちが大人になったころには、今よりもっと家事をするんじゃないかなって思います。
――AIの出現で、10年先の家族の風景はどう変わっていると思われますか。
10年後はAIが物理作業もやってくれるようになるのかな…?何より、頭の中のノイズや細かい意思決定など、今まで使っていた部分はどんどん軽減されていくんじゃないかなと思います。
――そのうえで、AIと共存するためには、どんなリテラシーが必要だとお考えですか。
AIは「人」ではなく、あくまで「計算機」という意識を常に持つことですね。そう思っていれば、間違った答えが出たときも、イライラしない。使い始めの人も、まずは仕組みを理解することが大事だと思います。そのうえで、頼り過ぎず、信じ過ぎず。私も選択肢は出してもらいつつ、最後の決定はいつも自分でするように心がけています。
――最後に、この書籍を通じて皆さんに伝えたいメッセージをお願いします。
AIが一番正しいとは思っていませんが、かねてから家庭にもっと新しいテクノロジーを取り入れるべきなんじゃないかと思っていました。最先端のテクノロジーって家庭には全然やってこない。いつも医療やビジネスから使用され始めて、家庭は一番最後。それでも積極的に使っていく気持ちがあれば、どんどん家事や育児の負担を減らせると思う。ぜひみなさんで怖がらずに使っていきましょうと伝えたいです。
取材・文/木下未希 集英社オンライン編集部














